鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島・十角館の惨劇を知る江南孝明は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。

邪険な扱いしかしなかった亡き妻に謝罪したい――一代で財を成した傑物、方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのはなんと霊媒師。

曰く付きの屋敷で夜を明かすことにした私が蝋燭の灯りで古の手紙を読み不気味な雰囲気に浸っていた時、突如鳴り響いた鐘―それが事件の幕開けだった。

密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷。

美味しいビストロと居心地のいいB&Bで休暇を過ごすためにスリー・パインズ村にやってきた占い師ジャンヌ。

奇術師フーディーニは、ある貴族の屋敷を訪れた。知友のコナン・ドイル卿も招かれ、降霊会が催されるからだ。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

閤屋の一党に捕らわれた冷嬢を救い出すために、降霊会の行われている屋敷に乗りこんだ魔矢と巨勢少年、カストリ記者の片倉だが、なんとそこでは殺人事件が勃発していた。

「私は遠隔のこの地にいたまま、目的の人物を思念によって殺してみせる」降霊会の夜、霊媒師によって宣言された殺人予告と、その恐るべき達成。

菱倉良子は3年前に幼い娘・七重を殺され、事件は今でも未解決のままである。

ロンドン南東部の下町で、冬の朝、四歳の少年ダニエルは突然姿を消した。

平成五年七月下旬に始まり、ひと夏かけて不気味に進行した挙句、九月十四日の深夜、ある悲劇と共に突如として終結した「小此木家霊魂殺人事件」。

米国でベストセラー、黒猫探偵のコージー・ミステリ第6巻! 黒猫にしか見えないものがある?! ハロウィンの夜、お化け屋敷に霊能者が集合したら…… 何かが起こらないわけがない! 期間限定のお化け屋敷が、ラスベガスに出現した。

19世紀末ロンドン。

ロンドン留学中の夏目漱石が心を病み、自分をシャーロック・ホームズだと思い込む。

新年早々ウィザースプーン警部補が任された事件は、単なる強盗殺人と思いきや、調べるうちに不審な点が続出する。

第一次大戦直後のロンドン。骨董店の美貌の店主デューイは、戦死した親友の息子・ケイと暮らしている。

元映画スター藤堂寅吉が、事故死した息子を偲ぶ会を開いたその夜、屋敷で殺人事件が起きた。

真っ暗な部屋、すすり泣き、死者からの声。ロンドンのとある屋敷で夜な夜な開かれる降霊会。

レディ・スーザンと近親者たちを中心に集まった屋敷での夕食会で、ある男がいった。

ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫。その最後の贈り物である作品集を、二分冊にした文庫化でお届けする。

収録予定作品 世界神秘郷(孤島の瞳人、明笛魔曲、氷人創世記、太古の血、天童殺シ痛恨記、野獣園秘事、メデイア媛の触手、夢のアトガキ)、南方夢幻郷(蕃女の涙石、浦島になった男、怪船「人魚号」、神聖植物、聖パウロの冥婚)、交霊鬼懺悔、滝夜叉憑

雪の密室と化した“さいはての館"。

麻衣子たちは、軽井沢の林道で、闇に浮かびあがる白い人影を見た。

雪に埋もれた山荘で、今しも奇妙な降霊会が行われようとしていた。

一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。

アメリカ次期大統領候補の若き議員が、教会で眩い光に打たれ謎の死をとげた。

雪に覆われ下界と遮断されたシタフォード村の山荘。そこに集まった隣人たちが退屈しのぎに降霊会を試みる。

全員が互いに手を取り合っている降霊会の最中、縛られたままの心霊研究家が殺される。